スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
拍手する
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

郊外の家 


海の見える屋敷に別れを告げた私は その夜はホテルに泊まりました。


朝 目覚めた時 お腹が大きくなってびっくりしました。

ぎりぎりだったんだなぁ。




その日 不動産屋を訪れ何軒か家を見せていただきましたが


気に入ったのが ここでした。



inaka1.jpg




少し街からは離れていますが、空気がきれいで子育てにはいいかな~。


それに何よりも 安いのです。



小さな小さな お家ですが 私にとっては初めての自分の家。


お給金は使うこともなかったので 自然に貯まっていましたが

長年勤めた訳ではなく すぐに底をつきそうです。

 

inaka2.jpg 


メイドの頃に身に着けた 作物作りをすることにしました。

それと大きなリンゴの木を1本。


産まれてくる子供が うれしそうに食べる姿を見たかったのです。


これで少しは 食費が浮くかしら・・・。

池も欲しいけど 今はそれをする元気がありません。


なにしろ 腰が痛くって;



 

その夜 デニーに電話をしました。

 

inaka3.jpg 



「ニーナ、大丈夫?いまどこにいるの?」


心配していたデニーの声。


住所と電話番号を伝え 元気でいると言いました。

 

inaka4.jpg 


安心した声。そして 私はデニーのその声に安心するのです。




 

 

次の日




ネリアスとノアが 尋ねてきてくれました。

きっとデニーが伝えてくれたのでしょう・・・。ちょっと予想していなくてびっくりしました。

 

inaka5.jpg  



「ニーナ 良かった~~会えたね!」

ノアはとても 喜んでくれました。


「おいっ!心配させやがって・・・・。ちゃんと頼りにしてもらわないと辛いぜ」


ネリアスも とてもとても心配した面持ちでそう言いました。



「ごめんなさい・・・」



みんなにかえって心配かける事に なってしまいました。

 

inaka6.jpg 



「辛かったね~~~、よく頑張ってるね;」


ノアは 本当に優しい人です。ありがとう・・・・。




次の日は リックがお休みで尋ねて来てくれました。



突然 屋敷を出て行くことになってしまって

リックには本当に寂しい思いをさせてしまいました。

 

inaka16.jpg 



「ニーナ あかちゃんできるの?おめでとう!」


「ありがとう^^」



それ以上は 何も聞きませんでした。



「あ~~なんか こんな風にくつろいでテレビ見るのって 久しぶり。

みんなもいるし、幸福だな~~」

 

inaka17.jpg 


「でも イスに座ってるのも きつくないか?」


ネリアスは お腹の大きな私にいつも気遣ってくれました。






夜仕事が終わった頃には デニーから電話が はいります。

 

inaka14.jpg 


屋敷にいた頃と 同じように 1日の終わりを楽しむ時間。


他愛ない話でも 声を聞けば安心するのです。


会いたくないと言えば 嘘になりますが、それだけでも十分。




そしてデニーは 毎月お金を送ってくれるようになりました。








秋の気配を感じる季節 家の前の木々達が色づき始めました。



ここに来て 半年になるのですね~。

 

inaka13.jpg 


何を するでもなく時が過ぎて行きますが 作物も順調に育ち

頻繁に来てくれるネリアスに癒され お腹の子と語り合う日々。

 





秋が深まった頃 そろそろ出産の準備です。

ネリアスに付き添ってもらって 買い物をしました。

 

inaka11.jpg 


ベビーベッドとおむつ交換台。


男の子か女の子か 解らないため 半分半分の色で・・。



ネリアスが ベッドを買ってくれました。

 

inaka12.jpg 



「ごめんね・・・・。ネリアス」



「いや!気にするな!なんか俺もワクワクしてるんだよっ!楽しみだな」



男の子か女の子かは 解らないけど元気で優しい子ならいいな~。

本当に とっても楽しみです。




 

そんな出産を 目前に控えた頃からデニーからの電話がなくなりました。



一人の初めての出産・・・それに加えてデニーの音信不通はとても不安になります。

 

inaka18.jpg 



電話をかけてみましたが、すぐに切れてしまいました・・・。

いったい どうしたのでしょう。



ネリアスにも連絡がなくなり 屋敷にに行っても会えないようで

私に気遣い 励ましてくれました。

 

inaka19.jpg 


「気にすることはない、いつか電話があるよ。

それより お腹のあかちゃんのことだけを考えてあげて」






そんなある日の夜 リックがやってきました。


屋敷の状況を知るただ一人の人・・・。

 

 

inaka20.jpg 



「リック なんでもいいから教えてもらえないかな?

デニーはどうしてる?屋敷に行っても開けてもらえないんだよ」


リックは苦悩の表情のあと 震えながら言いました。


「ごめんなさい・・・・・、本当は言ってはダメなんだけど・・・

僕・・・僕 今日はニーナにお別れしに来たんだ・・・」





リックは堪えきれずに 泣いてしまいました。

 

inaka21.jpg 





「デニーと姫は もう屋敷にはいないよ・・・・。

先に実家の屋敷に戻っているの。僕も明日 そっちに行くんだ・・・・」


「そう、泣かないで 大丈夫よ。私は来てくれて本当にうれしいわ」


「なんだって・・・・?!」


ネリアスは 少し怒った表情で そう言いました。



実家とは この街からかなり離れたガゼルタウンという所だそうです。


リックも最初 その街に居て執事をしていたらしく  戻れるのはうれしいと言っていました。


「飛行機で5時間かかるんだ・・・。

だから ここにまたいつ来れるか解らないから・・・。 最後にニーナに会いたかったの」



「うん、でも きっとまた会えるよね^^元気でね リック、ありがとう」







デニーは 何も告げずに 遠くの街に行ってしまいました。


きっと デニーのことです。

事情が あったに違いありません・・・。

そう思うことで 少し気が楽になるのです。




ある日 電話がなりました。

聞き覚えのある声・・・・姫でした。 なぜここに・・・・?

 

inaka24.jpg 




「もーすぐ 結婚式なの^^ あ~もちろんデニーとね^^

電話とかしてたみたいだけど やめて頂戴ね?わかるでしょ?

デニーも もう過去のことは忘れたいのよ。

本当に愛しているのなら 幸福を邪魔しないでちょうだいね」



姫は そう言うと電話を切りました。






本当に愛しているのなら・・・・?幸福の邪魔・・・・・?


もうすぐ 結婚? 過去のこと?忘れたい・・・・・

 

inaka25.jpg 





姫の言った言葉全てが 深く胸に突き刺さり

ぐるぐると回り続けていました。

答えのでない トンネルの中・・・・・。

 

 

「デニー・・・・」

 

今日ほど会いたいと思った事はありませんでした。









back       next







拍手する
[ 2009/07/24 14:02 ] プーニカタウン | トラックバック(-) | CM(2)

しぐまさまへ

ステキな言葉を本当にありがとうございます(´;ω;`)

なんとか自分の頭の中で描いたストーリーを表現出来たらと思っているのですが
つたない文章力ですし、SSもホント未熟で申し訳なく思っています。

自分なりに作成には一生懸命取り組んでいますので

これからも どうかよろしくお願いします<(。_。)>

[ 2009/07/25 03:44 ] [ 編集 ]

色付きの文字ぽよ~ん様のストーリーはとても良くて、
毎日更新されるのをわくわくしながら待っています^^
何度見ても飽きない物語…。

[ 2009/07/24 18:43 ] [ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。